【よもやま話】HHKB(JIS配列)とMINIRA-R(JIS配列)をできるだけ違和感なく併用する話

よもやま話・コラム

HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列」と「FILCO Majestouch MINILA-R Convertible 日本語配列」は共に素晴らしく魅力的な日本語配列の60%キーボードです。少ないキーに工夫して各種キーを割り当てていますが、その結果キー配列はどちらも独特な部分があり、デフォルト状態で併用するのはかなり無理があります。その独特さは通常のJIS配列キーボードとの併用にすらも不安を感じさせるものです。

共にDIP-SWで一部キーの入れ替えが可能で、MINIRA-Rは変更後のキー配置に対応する付け替え用キーキャップも付属しています。HHKBは更に専用ソフトウェアでキー配列を詳細にカスタマイズすることが可能です。これらを駆使して出来るだけ無理なく併用できるセッティングにしてみたいと思います。

前提
  • 主な用途はWindowsとLinuxでプログラミング、エディタなどでの文章入力、Officeアプリによるドキュメント作成。
  • Linuxではエディタとしてvimを使用。
  • 複数環境を行き来することに耐えられる様に、特殊な設定を必要としないこと。
  • ファンクションキーはできるだけ使わないように日頃から意識する。

自分はIMEでの日本語入力でファンクションキーを日頃からよく使っていたので、そこは「Shift+無変換」を使うように矯正しました。

あと、意外に知らない人が多いようですが[1]自分も知ったのはワリと最近ですが^^;、現在のIMEでは日本語キーボードであれば日本語モード・英語モードの切り替えは「半角/全角」を使わなくてもCaps Lockキー(英数キー)で出来ます。厳密には挙動が違う場合があるようですが、普通に使う分には問題ありません。Linux(Mozc)でもいくつかの設定を行うことで同様の運用が可能で、こちらについては以下の記事で紹介しています。

【よもやま話】Linux(Mozc)でもCaps Lockキーで日本語入力モードにする話
Windows 10環境のMS-IMEにおいて、日本語モード・英語モードの切り替えは「半角/全角」を使いますが、実は日本語キーボード環境(JIS配列キーボード環境)であればデフォルトでCaps Lockキー(英数キー)でも日本語モード切替(...
MINIRA-Rで気になる部分
  1. EscキーがFnとのコンビネーションになっており設定でも表に出せない。Caps Lockや左Ctrlの位置でなら表に出せるが、特殊なキー配置になってしまう。
  2. カーソルキーがFnとのコンビネーションになっている。設定変更で表に出せるが「?/」キーがFnとのコンビネーションになり、vim含めたLinux全般やプログラミングでは「/」はよく使うので厳しい。
  3. デフォルトではスペースの両脇がFnになっており、無変換キーが変則的な位置になっている。さらに変換キーが省略されている。設定で無変換キーと左Fnを入れ替え、右Fnを変換キーに変更できる。

上記1について、Escはvimではなくてはならいもの。ただし「Ctrl+[」で代用できます。自分はEscキーを使うクセが付いているので結構厳しいですが、vim以外では使う機会が少ないということもありここは慣れるしかないと判断。

上記2は結構悩ましいですが、Fnとのコンビネーションを受け入れるしかないかな、という感じ。ただ、「→」をミスするとDELキーになってしまうのが恐ろしい。undoできる場合は取り戻せるけど…このDELキーは個人的にはいらないなぁ。

上記3は通常のJIS配列キーボードとの互換性を重視してDIP-SWで変更します。

結果、以下のようなセッティングになります。

※「MINILA-R Convertible 66キー日本語配列 キーキャップ付替えガイド」より引用
HHKBで気になる部分
  1. 左Ctrlが通常のCaps Lockの位置にある。通常の左Ctrlの位置にFnキーがある。設定で通常通りのキーマップに変更できる。
  2. スペースの左右のキー配置が通常のJISキーボードと異なる。DIP-SW設定では変更しきれないがソフトウェアを使用した変更で対応できる。

上記1は少し悩みました。Caps Lockは通常の位置に変更するのは早々に確定しましたが、Fnキーは普段仕事で使用しているPanasonic Let’s noteも左下隅に配置されています。そのままでいくかMINIRA-Rに合わせるか・・・悩んだ結果、一旦MINIRA-Rに合わせることにします。キーキャップ刻印が実際と一部異なる状態になってしまうのは少し気になりますが致し方ないかと。それ用のキーキャップ(Caps LockとCtrl)を発売してくれると嬉しいです。

上記2は上記1の対応も含めて左からCtrlキー、Winキー、Altキー、Fnキー、無変換キー、スペースキー、変換キーとすることで通常キー配置やカスタマイズ後のMINIRA-Rと行き来しても何とか耐えられるようになります。

ということでDIP-SW設定と「Happy Hacking Keyboard キーマップ変更ツール」で以下の通りセッティングします。

上記対応をすることでかなりいい感じで併用運用できるようになりました。ただ、MINIRA-Rでのプログラミングというかvimはまだ厳しいです。日本語入力はほぼ問題ないレベルになるんだけど。DELキー誤爆の恐怖は常に付きまといますが…MINIRA-Rはそれでも使い続けたい魅力のあるキーボードです。静音赤軸のものを使用していますが打鍵感は個人的にかなり理想に近いですし、打鍵音もとても静かです。なによりも外観のクオリティが素晴らしい(ASAGIの配色がとにかくかわいい)。

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HHKBも熱烈な支持者を数多く持つキーボードです。以下リンクは通常の「白」モデル。

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25周年記念で限定発売された「雪」モデルは更に真っ白なフレームになっており特別感があります。

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注釈

注釈
1 自分も知ったのはワリと最近ですが^^;

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